アートディレクターの佐藤可士和さんは、自身の仕事を医者に例える。福井での公演で聞いたのが最初で、ナルホドと思った記憶がある。
アートディレクター・佐藤可士和(2006年1月31日放送) | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
佐藤の仕事は非常に論理的である。その仕事を自ら医師に例える。 「一番近いのはお医者さん。最初に問診をしてどこが悪いのかを一生懸命つきとめる。その時点で課題がはっきりする。そしてその課題を解決するデザインを処方せんとして提案する。」
で、僕らの仕事(Web制作)の場合。
「alt属性にSEO効果のあるキーワードを仕込みたいんですが。」
「画像をコピーされないようにしたいんですが。」
という依頼が来たとき、どう返せばいいだろう。
もし、無思考でそれに応えるのであれば、「眠れないんですが睡眠薬ください」という患者さんに、無条件で睡眠薬を上げるお医者さんと同じ。そんなお医者さんは皆無でしょ。患者さんと対話して、カウンセリングをして、その原因さぐり、時間をかけて適切な治療を行おうとしてくれる、そういうお医者さんに診てもらいたい。
例え話を続けると、僕は生活改善(better living)を勧めるタイプの医師でいたいと思っている。即効性はないけど自力で治癒するから、いつか完全に克服できる。患者さんと二人三脚でそう信じながら歩く。そうやってパートナーさんと仕事をしたい。
画像をコピーされるのは、蚊に血を吸われる程度のもの。それで地球の生態系が回っているのと同じ。自分だけガードすると、必ずどこかで歪みが生じてしまうのだと思う。
生活改善をアドバイスする仕事なら、医者というよりは、自然栽培の野菜と地の新鮮な魚を食材にする料理人のような存在になりたい。この先の夢かな。
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