玄関から一番近いところに8畳の和室がある。そこには、3人がけのソファが置かれていた。母が友人にもらったものらしい。
しかし、誰が座る訳でもなく、大きな飾りとして置かれていた。日常で全く使われない部屋になっていた。
そもそも、くつろぐための和室だったはずだ。
ソファが元凶なので、売り飛ばそうと母に提案する。
もったいないと反対。いいものだからと。
裏を返すと「カリモク」の文字。うん、もったいないわ。
ということで、これを置くにふさわしい場所に移動し、和室は和室らしく使おうということで合意する。早速掃除。
すっきりにしてゴロリとしてみると、今度は、窓が汚いのが気になる。早速窓ふきと網戸洗い。
網戸を外し、玄関に運ぶ。ホースから水を出して、網をデッキブラシで軽くゴシゴシする。洗剤は使わない。
石畳の上でキラキラする水の誘惑に乗って、裸足になる。冷たくて気持ちいい。年末の大掃除より、夏の大掃除がいい、と思った。乾くの早いしね。
両面を洗った後は、横にあった自転車に立てかけて、へたれにつき引退したTシャツで水気を取る。
ついでに、ほかの窓掃除と、玄関掃除をした。
「よく働いたのー」とお褒めいただいたので、夕方にはちょっと早かったけど、ビールをいただく。
クっと1本あけて、きれいになった和室で横になる。小一時間気を失ってしまった。
起きたときは、いつもなら、「くー1時間損した!」という気になるのだが、今日は「ふー、こういう風に使いたかったんだよね、この部屋。」と満足した。


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