MI☆TSU☆MO☆RIのつづき。
せっかく一生懸命に考えたのに、報われないのは悲しいけど、要件を見誤って、辛い思いをするよりはいいんじゃないかと思い、自分を励ましている。
要件を見誤ることにより実質的な被害に遭うのは、実装を担当するデザイナーであったりエンジニア。社内外のパートナーに辛い思いをさせてしまうのは、ディレクターとしてやっちゃいけないこと。
* * *
見積もりをつくるとき、思い出す失敗がある。
5年ほど前のこと。はじめて、社外の人と組んでサイトの制作をする機会があった。プロジェクトの管理は、その言葉も知らなかった僕が担当することになった。
そのころの僕は「とにかく良いものを作りたい」「良い仕事が次の仕事を呼ぶ」「そのためなら積極的に仕様変更すべき」という主張を持って、制作をしていた。詳細なスケジュールも立てず、コンコンと考え、スケッチをして、試行錯誤を重ねて、作っていた。一生懸命やっていれば、結果が付いてくるものだと思っていた。
と、こんな人がプロジェクトの管理をしてたから、すごくパートナーの方に迷惑をかけてしまった。
その方は「依頼された機能を精確に実装すること」「納期を守ること」をきちんとやろうとしていたのに、デザインを固めるのが遅くなったり、途中で機能追加をお願いしてしまったり。
あるとき、その方から長いメールが来た。「なぜスケジュールを守る必要があるのか」ということが書かれていた。とても、律儀で丁寧な説明だった。
それから何件かの案件を制作するうちに「ワークフローが仕事のクオリティを決める」ということを理解できるようになってきた。MTでサイトを構築するようになり、システムを納品することがどれだけ工数が必要で大変なことなのか、経験してきた。
システムを組むという仕事がどれくらい大変なのかという「想像力」を持てるようになった今、あのときのメールの内容は身に染みる。自分勝手な上昇志向だった。
メールの一字一句は思い出せないけど、その方の誠実さは、残っている。
公の場に展示できるような見積もりが書けるようになったのは、いきつくところその方のおかげだと思っている。仕事のやり方が間違ってることを指摘してくれた、あのメールをもらえなかったら、「一式100万ドル」の見積もりを展示することになっていた(笑)。
このブログを読んでもらえているかはわからないけど、この場を借りて(←自分場所だけど)。
ありがとうございます。あのときはごめんなさい。








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